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【株主優待】1377 サカタのタネに投資するつの理由/カタログギフト最大3,000円が貰える優待株

疑問をもつネコ
サカタのタネに投資するとカタログギフトが貰えるみたい…。配当金も増え続けていて財務も良好な銘柄みたいだけど、ポートフォリオに組み込んだ方が良いのかな…。

1377 サカタのタネの株主優待「2つの特徴」

まず最初にサカタのタネに投資すると貰える株主優待の特徴として、下記の2つを確認しておきましょう。

サカタのタネの株主優待「2つの特徴」
1年以上継続保有でカタログギフトが貰える
5年以上継続保有で3,000円相当にランクアップ

その1:1年以上継続保有でカタログギフトが貰える

100株以上を1年以上継続保有すると株主優待でカタログギフト1,500円相当が貰えます。

カタログギフトの内容は、チューリップの球根セットやオンラインショップで使える購入ポイントなどの自社商品をはじめ、他にもジャム・ドレッシングの詰め合わせやラーメンセット、どら焼きなど、幅広い選択肢が用意されています。

その2:5年以上継続保有で3,000円相当にランクアップ

サカタのタネの株式100株を5年以上継続保有するとカタログギフトの内容が「Bコース/3,000円相当」にランクアップします。

1年以上:Aコース 1,500円相当
5年以上:Bコース 3,000円相当

するとカタログギフトで選べる内容も豪華になり、例えばトマトジュース6本セットやホテル監修のパフェアイスギフト6個入り、相模豚しゃぶしゃぶ肉などの選択肢が増えます。

長期保有で優待が拡充されるまでの期間が5年間と少し長めですが、カタログギフトの内容を見る限り継続保有する価値はありそうです。

1377 サカタのタネに投資する「6つの理由」

本記事の内容は、僕が投資判断を下した理由(記録)であり、投資助言や投資推奨などの意図は一切ありません。そのため、投資判断はご自身で下すようにしてください。

サカタのタネに投資する6つの理由
カタログギフト3,000円相当が貰える
配当金は維持・増配を継続で減配リスクが低い
配当性向が低く、増配余地が大きい
自己資本比率が83%と高く、財務が健全
海外売上高比率が76%と高く、成長性が高い
PBR改善やROE改善の企業努力に期待できる

その1:カタログギフト3,000円相当が貰える

サカタのタネに投資する1つ目の理由は、カタログギフト3,000円相当が貰えるからです。

サカタのタネの株式100株を継続保有すると保有期間に合わせたカタログギフトが貰えます。

サカタのタネの株主優待「カタログギフト」
・1年以上保有:Aコース 1,500円相当
・5年以上保有:Bコース 3,000円相当

権利落ちは5月です。

株式の保有割合で個人投資家の比率が約37%と高く、株主優待の維持コストが販売費及び一般管理費に占める割合が1.4%と低いこともプラスです。

それは長期保有で拡充される優待制度があることで株式を保有する投資家の売り圧力が出にくく株価が下落しにくかったり、優待維持にかかるコストが低いことで改悪リスクが低くなるからです。

カタログギフトで選べる内容が自社製品はもちろん、他にも食品や日用品なども選べることもセンスが良いですよね。

その2:配当金は維持・増配を継続で減配リスクが低い

サカタのタネに投資する2つ目の理由は、配当金は維持・増配を継続で減配リスクが低いからです。

そこで過去の配当実績を銘柄スカウターで確認すると下記の通りです。

2013/05:25.00 円
2014/05:20.00 円
2015/05:23.00 円
2016/05:25.00 円
2017/05:28.00 円
2018/05:30.00 円
2019/05:33.00 円
2020/05:33.00 円
2021/05:38.00 円
2022/05:45.00 円
2023/05:55.00 円
2024/05:65.00 円
2025/05(予):65.00 円

配当利回りこそ高くないものの、配当金は右肩上がりで増加しており、5〜10年の長期保有を前提に考えれば取得単価ベースで見た配当利回りは高くなりそうですよね。

有価証券報告書の配当政策の項目を確認しておくと、下記の配当方針が書かれています。

2024年8月の有価証券報告書「当社は、株主の皆様への利益還を経営の重要課題と考え、長期安定方針の下、安定的、継続的に還を強化することを基本方針としております。」

配当方針には累進配当を掲げていないものの、過去の配当実績を確認する限りだと累進配当に近い配当政策を行っている企業であることが分かります。

例えば、株主優待を目的に投資しても株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては無意味なので、増配が株価の上昇や下値の限定に繋がることは大きなメリットと言えるでしょう。

その3:配当性向が低く、増配余地が大きい

サカタのタネに投資する3つ目の理由は、配当性向が低く、増配余地が大きいからです。

そこでサカタのタネの配当性向を銘柄スカウターで確認すると、下記の通りです。
決算期 配当性向
2015/05 27.1%
2016/05 21.6%
2017/05 20.6%
2018/05 23.4%
2019/05 21.6%
2020/05 24.2%
2021/05 22.2%
2022/05 16.3%
2023/05 25.7%
2024/05 17.7%
このようにサカタのタネの配当性向は20%前後を推移しているため、業績の成長と共に無理なく増配し続けてきた企業であることが分かります。

配当性向は一般的に30〜40%前後まで引き上げる企業が多いことから、配当性向だけで見ると株主還元が十分とは言えません。

そのため今後は配当性向の引き上げを伴った株主還元の拡充、そして増配ペースの加速に期待したいですね。

その4:自己資本比率が83%と高く、財務が健全

サカタのタネに投資する4つ目の理由は、自己資本比率が83%と高く、財務が健全だからです。

銘柄スカウターで過去10年間の自己資本比率の推移を確認すると80〜85%の高水準で推移していることが分かります。

参考までに、有利子負債依存度や有利子負債比率も確認すると、こちらも2~4%と低い水準で推移しており、無借金経営を長らく続けていることが分かります。

そもそも財務の健全性が高くないことには事業投資や株主還元などを十分に行えないので、自己資本比率80%の財務健全性は非常に魅力的ですよね。

その5:海外売上高比率が76%と高く、成長性が高い

サカタのタネに投資する5つ目の理由は、海外売上高比率が76%と高く、成長性が高いからです。

銘柄スカウターでサカタのタネの海外売上高構成を確認すると下記の通りです。(2024年5月期)

売上高 構成比
日本 20,635 23.3%
欧州・中近東 19,009 21.4%
アジア 16,563 18.7%
米国 13,842 15.6%
北中米(米国除く) 7,981 9.0%
南米 7,095 8.0%
その他 3,549 4.0%

このように日本国内での売上は23%と少なく、約77%を海外で稼いでいることが分かります。

そして売上が一部の地域に集中しておらず、日本や欧州、アジア、米国と複数の地域にバランスよく分散されていることも強みの1つです。

日本国内で稼ぐ企業だと長期的には人口減少とともに売上や利益も下降トレンドを辿る可能性が高いですが、世界で稼げる企業だと安心して長期保有できますよね。

その6:PBR改善やROE改善の企業努力に期待できる

サカタのタネに投資する6つ目の理由は、PBR改善やROE改善の企業努力に期待できるからです。

サカタのタネのPBRとROEは共に低く、企業努力によって改善する余地はまだまだありそうです。

サカタのタネの投資指標
・PBR:1倍前後
・ROE:5~10%前後

それは東京証券取引所が2023年に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を前上場企業に要請したこともあり、PBRとROEの改善に注目されているためです。

サカタのタネがこの要請に応じるかは分からないものの、潤沢な自己資本を保有しており、十分に活用できていない状況を踏まえるとどこかのタイミングで株主還元の拡充に動く可能性は十分にありそうです。

具体的には、増配や株主優待の拡充によって株価を上昇させ、PBRの低下に繋げるといった方法です。

または、自社株買いを行うことで発行済株式数を減少させることでBPS(1株純資産)の上昇に繋げるといった方法です。

このような株主還元を行うことで自己資本が縮小し、ROE(自己資本利益率)の向上にも繋がります。

もちろん、サカタのタネが株主還元方針の変更に動く確証はないものの、自己資本率が80%と高いことであらゆる選択肢を取ることができるのは大きな強みと言えるでしょう。

1377 サカタのタネに投資する前に知りたい「3つの懸念」

サカタのタネの株主優待が魅力的とは言え、貰える株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては全く意味がありません。

そこで本パートでは、サカタのタネに投資する前に知っておきたい3つの懸念を確認しておきましょう。

サカタのタネ「3つの懸念」
配当利回りは2%以下と、それほど高くない
指数をアンダーパフォームする可能性が高い
業績は為替の影響を受けやすい

その1:配当利回りは2%以下と、それほど高くない

サカタのタネの配当利回りは2%以下とそれほど高い利回りが狙える銘柄ではありません。

株価3,600円から計算した各利回りは下記の通りです。

・配当利回り:1.8%
65/3600*100‎ = 1.80556
・優待利回り:0.8%
3000/360000*100‎ = 0.83333

このように100株を3年継続保有で拡充が受けられる株主優待を考慮しても総合利回りは2.63%となります。

このように総合利回りが3%未満の銘柄のため、配当金や株主優待を投資の目的とする個人投資家には不向きな銘柄かもしれません。

その2:指数をアンダーパフォームする可能性が高い

サカタのタネの2024年10月現在の株価は2018年と同水準で推移しており、今後も大きなキャピタルゲインは期待できない可能性が高いです。

その理由は、2021~2024年に起きた大きな円安トレンドで業績が押し上げられたにも関わらず、株価はほとんど上昇していないためです。

2025年以降は「世界各国の利下げ+日本の利上げ」によって金利差が縮小することで円高に進む可能性が高く、外部環境が逆風に転じることで業績にマイナス、株価も上昇しにくい局面が続く可能性が高いです。

ビジネスモデルからも急激な成長が難しいことを考えると、SP500やオールカントリーなどのインデックス投資に比べてリターンが劣る可能性が高そうです。

いくら財務が健全な銘柄とはいえ、個別株投資はリスクが高い投資です。そのため将来的な投資リターンが期待できなさそうな時は、個別株よりもインデックスに投資した方が良い結果が得られるかもしれません。

その3:業績は為替の影響を受けやすい

サカタのタネは海外売上高比率が76%と高いことから為替変動の影響を大きく受けるので投資する際は注意して下さい。

為替が円安に動くときは為替差益が発生することがから業績にプラス、ですが円高に動く時は為替差損によって マイナスとなります。

2025年以降は「世界各国の利下げ+日本の利上げ」によって円高に振れる可能性が高いことを考えると、今後は為替によって業績が下振れし、株価も下落しやすくなるかもしれません。

カタログギフトが貰える優待株「3選」

サカタのタネの株主優待は魅力的ですが、ここではカタログギフトの株主優待が貰える他の銘柄も確認しておきましょう。

カタログギフトが貰える優待株「3選」
・7164 全国保証
・3003 ヒューリック
・7272 ヤマハ発動機

色んな株主優待銘柄をチェックして視野を広げることで投資の判断力も高まります。そこで本パートでは株主優待でQUOカードが貰える3つの銘柄を取り扱います。

その1:7164 全国保証

株主優待でカタログギフトが貰える1つ目の銘柄は、7164 全国保証です。

全国保証は保有期間によって株主優待の内容が異なり、下記の通りです。

全国保証の株主優待
・1年未満:QUOカード 3,000円相当
・1年以上:QUOカードまたはカタログギフト 5,000円相当

100株以上の1年以上継続保有が条件にはなるものの、その時の用途に合わせてQUOカードまたはカタログギフトを選べる優待が貰えることは大きなメリットです。

長期保有で株主優待が拡充される条件が1年間と短いことも嬉しいですよね。

その2:3003 ヒューリック

株主優待でカタログギフトが貰える2つ目の銘柄は、3003 ヒューリックです。

ヒューリックは300株以上を3年以上継続保有することで、カタログギフト6,000円相当(3,000円相当×2)が貰えます。

こちらは食品が選べるカタログギフトです。

ヒューリックに投資すると貰えるカタログギフトは内容が非常に豪華です。それは「株主優待の価値=貰える商品の価値」で考えられており、カタログギフトのサービスにかかる送料などの費用は除かれているからです。

「3,000円相当のカタログギフト」で例えると下記の通りです。

・一般的な株主優待のカタログギフト
→3,000円相当のカタログギフトから商品を選び、2,000円前後の価値のある商品が届く

・ヒューリックの株主優待のカタログギフト
→4,400円相当のカタログギフトから商品を選び、3,000円前後の価値のある商品が届く

このようにヒューリックの株主優待で貰えるカタログギフトは実際に貰える商品の価値を元に計算しており、カタログギフトの価値で考えると4,400円相当の品物であることが分かります。

ちなみにヒューリックのカタログギフトは「リンベル サターンコース」なので、気になる方は公式サイトをチェックしてみて下さい。

その3:7272 ヤマハ発動機

株主優待でカタログギフトが貰える3つ目の銘柄は、7272 ヤマハ発動機です。

ヤマハ発動機に投資すると保有株数と保有年数によって下記の株主優待ポイントが貰えます。

・100株以上
3年未満:1,000ポイント
3年以上:2,000ポイント
・300株以上
3年未満:2,000ポイント
3年以上:3,000ポイント
・1,000株以上
3年未満:3,000ポイント
3年以上:4,000ポイント

株主優待ポイントは、例えば炭焼きレストランさわやかのプリペイドカードや熊本ラーメン、北海道夕張メロンゼリー、ななやプレミアムジェラートなど幅広い商品やサービスから選べます。

これらの商品やサービスはヤマハ発動機が事業所を展開する地域の商品やサービスから採用しているため、日本全国の特産品が楽しめます。

1377 サカタのタネの株主優待「2つの注意点」

最後にサカタのタネに投資すると貰える株主優待の注意点を確認しておきましょう。

サカタのタネの株主優待「2つの注意点」
・カタログギフトの選択肢が少ない
・優待拡充までに5年もの保有期間が必要に

その1:カタログギフトの選択肢が少ない

サカタのタネに投資すると貰えるカタログギフトで選べる商品やサービスは選択肢が少なく、欲しいものが見つからないかもしれません。

2024年に配布されたカタログギフトの内容を確認すると「Aコース 1,500円相当」の商品・サービスの数は計11種類でした。

2024年に配布されたカタログギフト
・オリジナル球根セット
・マイクロ胡蝶蘭
・オンラインショップで使えるポイント
・三浦こだわりかぼちゃどら焼き
・神奈川飯田商店監修醤油ラーメン
・ジャム、ドレッシング詰め合わせ
・いつでも新鮮醤油セット
・新潟新之助2キロ
・バスタオル卒業宣言
・王様トマトぬいぐるみ
・国連WFPへ寄付

ちなみに自分なら、どら焼きかラーメンセット、ジャム・ドレッシング詰め合わせ、しょうゆセットのいずれかを選ぶと思うので、選択肢は実質4択になりそうです。

カタログギフトがBコースやCコースとグレードアップすると商品の内容は良くなるものの、種類が増えるわけではありません。

投資において株主優待の優先度が高い人は、サカタのタネが配布した過去のカタログギフトの内容を確認した上で判断しましょう。

その2:優待拡充までに5年もの保有期間が必要に

サカタのタネの優待拡充が受けられるまでに5年もの保有期間が必要なので、辛抱強く投資する必要があります。

長期保有で優待が拡充されるまでの期間は銘柄によって様々であるものの、一般的には下記の期間が目安になります。

株主優待の長期拡充までの期間
・1〜2年:短い
・2〜4年:一般的
・5年以上:長い

5年もの月日が経つと外部環境も変化していて、投資環境や事業環境なども今と大きく変わっている可能性も考えられます。

そのためサカタのタネに投資する際は5年保有して優待拡充を目標としつつも、その過程で外部環境や業績に変化があれば柔軟に対応できるよう、ファンダメンタルズのチェックは欠かさないようにしましょう。

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