
4912 ライオンの株主優待「2つの特徴」
まず最初にライオンに投資する魅力を下記の2つの特徴から確認しておきましょう。
ライオンの株主優待「2つの特徴」
自社商品の詰め合わせ2,000円相当が貰える
株主優待を貰うには1年以上の継続保有が必要
その1:自社商品の詰め合わせ2,000円相当が貰える
ライオンに投資すると自社商品の詰め合わせ2,000円相当が貰えます。
自社商品の内容は毎年異なり、直近で新発売の商品です。
参考までに2024年3月上旬に送付された自社商品の内容は下記の通りです。
ライオンの株主優待(2024年3月上旬に送付分)
システマ ハグキプラス ハミガキ
キレイキレイ除菌ウェットシート(アルコールタイプ)
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ
衣料用洗剤 NANOX one PRO
柔軟仕上げ剤 ソフラン エアリス(パティオ)
このように歯磨き粉やハンドソープ、洗濯用洗剤など生活必需品が貰えます。
その2: 株主優待を貰うには1年以上の継続保有が必要
ライオンに投資して株主優待を貰うには100株以上を1年以上継続保有する必要があります。
もしも2025年12月の権利落ちで株主優待が欲しい場合、2024年12月31日、2025年6月30日、2025年12月31日(基準日)にライオンの株式を同一の株主番号で100株以上の保有していなければなりません。
この株主優待制度の変更は2024年2月に発表されました。
ライオンに投資する「3つの理由」
次に、ライオンに投資する理由を3つ紹介したいと思います。
ライオンに投資する「3つの理由」
累進配当で減配リスクが低い
生活必需品2,000円相当が貰える
長期チャートで見ると安値圏で推移
本記事の内容は、僕が投資判断を下した理由(記録)であり、投資助言や投資推奨などの意図は一切ありません。そのため、投資判断はご自身で下すようにしてください。
その1:累進配当で減配リスクが低い
ライオンに投資する1つ目の理由は、累進配当によって減配リスクが低いからです。
累進配当とは、減配せずに配当金の維持もしくは増配を行うことを言います。
ライオンの公式サイトを確認すると、配当に関する方針として「配当は累進配当を基本とし、連結配当性向30%を目安に、収益の向上を通じて増配を実現してまいります。」といった内容が書かれています。
ライオンは累進配当を正式に発表する前から「ほぼ累進配当」と言える株主還元方針だったので、累進配当発表後の株価へのインパクトは限定的でした。
ですが配当金と株主優待を目的に投資する個人投資家からすると企業から累進配当の公式発表があったことは安心材料と言えるでしょう。
その2:生活必需品2,000円相当が貰える
ライオンに投資する2つ目の理由は、株主優待で生活必需品2,000円相当が貰えるからです。
記事の冒頭でも既に紹介した通りで、ライオンに投資すると下記の株主優待が貰えます。
ライオンの株主優待(2024年3月上旬送付分)
システマ ハグキプラス ハミガキ
キレイキレイ除菌ウェットシート(アルコールタイプ)
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ
衣料用洗剤 NANOX one PRO
柔軟仕上げ剤 ソフラン エアリス(パティオ)
2024年9月時点のライオンの株価1,500円を元に優待利回りを計算した優待利回りは1.3%です。
一般的な株主優待銘柄の優待利回りと比較しても高いわけではありませんが、日々の暮らしで絶対に必要な歯磨き粉やハンドソープ、洗濯用洗剤が貰えるのは嬉しいですよね。
生活コストを安く抑える株主優待銘柄として重宝する人は多いことでしょう。
その3:長期チャートで見ると安値圏で推移
ライオンに投資する3つ目の理由は、長期チャートで見ると株価が安値圏で推移していたからです。
円安によって原材料の調達コストが上昇したことで生産コストが上昇し、ライオンの利益を押し下げる形になりました。
このような背景からライオンの業績は悪化し、株式を売却する投資家が増えたことで2022〜2024年は株価が安値圏で推移していました。
とは言っても、これは一時的な外部環境の悪化によるもので、ライオンが生産する日用品の人気が落ちたわけではありません。
つまり2022年以降から続く円安の原因である「日米金利差」が縮小すれば円高となり、ライオンの生産コストが下がることで業績の回復に繋がる可能性が高いと考えられます。
ライオンに投資する前に知りたい「2つの懸念」
ライオンの株主優待が魅力的とは言え、貰える株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては全く意味がありません。
そこで本パートでは、ライオンに投資する前に知っておきたい2つの懸念を確認しておきましょう。
ライオンに投資する「2つの懸念」
過去5年は増配率5%と低く、大幅増配は見込めない
総合利回り3.1%と還元率は平均的
その1:過去5年は増配率5%と低く、大幅増配は見込めない
ライオンの過去5年間の増配率は5%と低く、今後も大幅な増配が見込めない可能性が高いです。
そこで銘柄スカウターでライオンの年間配当金の推移を確認すると、下記の通りです。
2012年:10円
2011年:10円
2012年:10円
2013年:10円
2014年:10円
2015年:10円
2016年:13円
2017年:17円
2018年:20円
2019年:21円
2020年:23円
2021年:24円
2022年:25円
2023年:26円
2024年:27円
このようにライオンは2016年から連続増配を続けてはいるものの、毎年1円の増配を行なっており、増配率は5%ほどです。
それもそのはずで、ライオンの配当性向は50%と高く、既に十分な株主還元を行なっているためです。
そのためライオンが稼ぐ利益が増えないことには今後もこれまでと同じ1円ペースの増配、もしくは配当金の維持が続く可能性が高いと考えられます。
その2:総合利回り3.1%と平均的な還元率
ライオンの総合利回り3.1%は他の投資対象と比較すると平均的な水準で、それほど魅力的な投資先ではないかもしれません。(株価1,500円から算出)
ここで改めてライオンの総合利回りを計算すると、下記の通りです。
ライオンの総合利回り(株価1,500円)
配当利回り1.8%
優待利回り1.3%
→総合利回り3.1%
もちろん増配や株主優待の拡充などで利回りが高くなる可能性はあるものの、過去の傾向や業績を見る限りは今後も過去の傾向が続く可能性が高そうです。
他の投資先を挙げるとなると、例えば米国の高配当ETFであるVYMやHDVなどに利回り3%水準で投資して、長期で保有することで増配の恩恵を享受した方が良いかもしれません。
他にも2024年時点ではJ-REITに投資すると分配利回り5%前後が狙えるので、配当金を重視したい人はこちらの選択肢もありかもしれません。
確かにライオンの株主優待は魅力的とはいえ、投資で得るリターンを株主優待で貰うか、配当金から貰うかという話なので株主優待にこだわりすぎない方が良いでしょう。
ライオンの株主優待「2つの注意点」
最後にライオンの株主優待で知っておきたい注意点を2つ紹介します。
ライオンの株主優待「2つの注意点」
2025年権利落ちからは1年以上継続保有が必要に
株主優待には不要な日用品が含まれているかも
その1:2025年権利落ちからは1年以上継続保有が必要に
ライオンの株主優待の1つ目の注意点は、2025年権利落ちからは1年以上継続保有が必要になることです。
具体的には、基準日である2024年12月31日、2025年6月30日、2025年12月31日にライオンの株式100株以上を保有しておく必要があります。
ライオンの株主優待は、2024年まではつなぎ売り(優待クロス)で取得できたものの、2024年2月に発表された変更で長期保有が必須になったので注意してください。
その2:株主優待には不要な日用品が含まれているかも
ライオンの株主優待の2つ目の注意点は、株主優待には不要な日用品が含まれているかもしれないことです。
そのため株主優待で貰える日用品は2,000円相当ですが「本当に必要な日用品」だけで計算すると、株主優待での還元額が低くなる人もいるはずです。
もう1度、ライオンの株主優待の内容を確認しておくと、下記の通りです。
ライオンの株主優待(2024年3月上旬に送付分)
システマ ハグキプラス ハミガキ
キレイキレイ除菌ウェットシート(アルコールタイプ)
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ
衣料用洗剤 NANOX one PRO
柔軟仕上げ剤 ソフラン エアリス(パティオ)
個人的には、キレイキレイ除菌ウェットシート(アルコールタイプ)の使い道に困っており、本記事の執筆時点ではまだ使わずに棚で保管しています…。
株主優待で貰える商品が毎年違うことは楽しみである一方で、自分が必要としない物が含まれていることも多いので、この辺りは一長一短かもしれません。