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【株主優待】8125 ワキタに投資する4つの理由/ホテル宿泊券10,000円が貰える優待株

疑問をもつネコ
ワキタに投資するとホテル宿泊券10,000円相当が貰えると個人投資家の中で話題だけど、自分のポートフォリオにも組み込んだ方が良い銘柄なのかな?

8125 ワキタの株主優待「2つの特徴」

まず最初にワキタに投資すると貰える株主優待の特徴として、下記のつを確認しておきましょう。

ワキタの株主優待「2つの特徴」
・ホテル宿泊券10,000円相当が貰える
・自社運営ホテル2店舗で使える

その1:ホテル宿泊券10,000円相当が貰える

ワキタに投資すると株主優待でホテル宿泊券10,000~30,000円相当が貰えます。

100株もしくは300株の保有でホテル宿泊券がもらえ、詳しくは下記の通りです。

・100株以上:10,000円相当
(1,000円券×10枚)
・300株以上:30,000円相当
(1,000円券×30枚)

株主優待での支払いはお釣りが出ないものの、1,000円割引のホテル宿泊券を複数枚貰えるので、使い勝手はかなり良さそうです。

ワキタの株主優待は2023年10月に新設されており、権利落ちは2月です。

その2:自社運営ホテル2店舗で使える

ワキタの株主優待で貰えるホテル宿泊券はワキタが運営するホテルコルディアで使用でき、対象となるホテルは下記の通りです。

・ホテルコルディア大阪(部屋数/81)
大阪市西区江戸堀1-3-25
https://cordia-osaka.com/

・ホテルコルディア大阪本町(部屋数/101)
大阪市中央区本町4-6-14
https://cordia-osaka.com/hommachi/

ホテル宿泊券が使えるエリアが大阪に限定されるものの、16万円ほどの投資(2024年6月時点)でホテル宿泊券10,000円相当が貰えるのはかなり魅力的ですよね。

8125 ワキタに投資する「4つの理由」

本記事の内容は、僕が投資判断を下した理由(記録)であり、投資助言や投資推奨などの意図は一切ありません。そのため、投資判断はご自身で下すようにしてください。

ワキタに投資する4つの理由
ホテル宿泊券10,000円相当の株主優待が貰える
総合利回り10%超の高還元銘柄
PBR1倍割れで割安感

その1:ホテル宿泊券10,000円相当の株主優待が貰える

ワキタに投資する1つ目の理由は、株主優待でホテル宿泊券10,000円相当の株主優待が貰えるからです。

記事の最初にも紹介した通り、ワキタの株主優待は還元額が魅力的で、下記の通りです。

・100株以上:10,000円相当
(1,000円券×10枚)
・300株以上:30,000円相当
(1,000円券×30枚)

一般的に保有株数が増えるにつれて株主優待の還元率は低下する傾向にありますが、ワキタは保有株数が3倍になれば株主優待の還元額も3倍になるのも素晴らしいところです。

そしてホテルコルディアにや予約方法は公式ホームページでの予約に加えて、その他の各種予約サイトでの予約に対応していることも魅力的です。

例えば、楽天トラベルから予約することで楽天ポイントが貯まったり、楽天トラベルで行われているキャンペーンや割引などの併用することで安く泊まることができます。

このようにワキタの株主優待は還元額が大きいことに加えて、複数単元を保有する株主に向けた株主優待の設定、そして宿泊予約時の利便性など、このような個人投資家のことを考えた仕組みが魅力的なんですよね。

その2:総合利回り10%超の高還元銘柄

ワキタに投資する2つ目の理由は、総合利回り10%超の高還元銘柄だからです。

ワキタの株価を1,600円、DPS(1株配当金)を70円、株主優待の価値を10,000円から計算した各利回りは下記の通りです。

・配当利回り:4.375%
7000/160000*100‎ = 4.375
・優待利回り:6.25%
10000/160,000*100‎ = 6.25
・総合利回り:10.625%
6.25+4.375‎ = 10.625

一般的に高還元株と言われる水準は配当利回りで4%前後、総合利回りだと5〜6%前後が目安にされることが多いですが、ワキタの配当利回りは4.375%、優待利回りは6.25%、配当金と株主優待を合わせた総合利回りは10.625%にもなります。

ワキタの株主優待は自社ホテルの宿泊券ということもあって株主優待の維持コストがほとんどかかっていないので、高い優待利回りを実現しつつ優待廃止のリスクも低く抑えられていると考えて良さそうです。

その3:PBR1倍割れで割安感

ワキタに投資する3つ目の理由は、PBRが1倍を割れており、株価に割安感があるからです。

2024年10月時点のワキタのPBRは0.8倍前後で推移しており、長らく1倍を上回れていません。

そこで2024年2月期の有価証券報告書からワキタの貸借対照表を確認すると、主な資産として賃貸等不動産を541億円、現金預金を183億円保有しており、合計で724億円となります。

ワキタの時価総額は850億円前後で推移しているので、賃貸等不動産と現金預金が占める割合は約85%です。

このようにPBRを押し下げている資産が不動産と現預金であることから、市場ではワキタの株式が過小評価されている可能性が高そうです。

その4:自社株買いの再開に期待できる

ワキタに投資する4つ目の理由は、自社株買いの再開に期待できるだからです。

ワキタは2024年5月23日に発表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」で、自己株式取得と配当性向100%を宣言しています。

2024年2月期では「配当性向100%」を既に実施しているものの、自己株式の取得はまだ行なっていません。

配当性向を100%に引き上げることで内部留保は積み上がりは防げるものの、これは純資産の水準が維持されるだけなので企業努力によるPBRやROEの改善には繋がりません。

そこで利益剰余金を使って自己株式の取得を行うことで自己資本を圧縮し、ROEやPBRの上昇に繋げる可能性が高いと考えられます。

話をまとめると、ワキタは企業努力によるPBRやROEの引き上げを考えており、その結果に繋げるために自社株買いを行う可能性が高いと思います。

8125 ワキタに投資する前に知りたい「2つの懸念」

ワキタの株主優待が魅力的とは言え、貰える株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては全く意味がありません。

そこで本パートでは、ワキタに投資する前に知っておきたいつの懸念を確認します。

ワキタに投資する前に知りたい2つの懸念
・配当性向が100%と高く、配当継続性に疑問
・従業員数の増加率に比べ、売上・利益の成長率は鈍化

その1:配当性向が100%と高く、配当継続性に疑問

ワキタはPBR向上に向けた取り組みの1つとして配当性向を100%に引き上げているものの、この株主還元が今後も続くかは疑問です。というか、個人的には続かないと思います。

そもそも配当性向を100%に引き上げている理由は、企業の内部留保をこれ以上増やさないために稼いだ利益の全てを株主に還元するためです。

そこに株主優待や自社株買いによる株主還元を加えることで利益剰余金(純資産)を減少させて、PBRやROEを引き上げようとする考えがあります。

それには2023年に東京証券取引所がPBR1倍を下回る上場企業に対して資本コスト改善の要請を行なった背景があリマス。そのため、自己資本を圧縮できてPBRが1倍を超えれば、現在の株主還元を続ける理由が無くなります。

つまり、現在の株主還元が続く期間はワキタの利益剰余金が圧縮されるまでの期間で、その目安となる指標はPBRや ROEなどの水準で、これらが改善されれば配当性向は引き上げ前の水準に下がる可能性が高いと言えます。

その2:従業員数の増加率に比べ、売上・利益の成長率は鈍化

ワキタは従業員数の増加率に比べて、売上・利益の成長率が鈍化傾向にあります。

そこでワキタの従業員数と1人あたり業績を銘柄スカウターで確認すると、下記の通りです。

決算期 従業員 売上高 営業利益
2015/02 419人 137,551 20,616
2016/02 441人 130,651 15,331
2017/02 457人 135,418 14,385
2018/02 483人 131,965 12,035
2019/02 712人 98,987 8,962
2020/02 974人 84,471 6,046
2021/02 1,085人 68,217 4,997
2022/02 1,162人 64,534 4,738
2023/02 1,257人 62,745 4,586
2024/02 1,739人 50,980 3,186

過去10年間で従業員数が4倍以上に増えているにも関わらず、従業員の増加率と比例して業績が伸びていないことから従業員1人あたりの売上高と営業利益は減少傾向にあります。

このような現象は利益率の低下に繋がり、実際にワキタの営業利益率の推移を銘柄スカウターで確認すると下記の通りです。

決算期 営業利益 (利益率)
2008/02 3,429 6.39%
2009/02 2,429 5.46%
2010/02 2,100 5.31%
2011/02 2,859 7.09%
2012/02 4,380 10.37%
2013/02 5,862 12.19%
2014/02 7,869 14.62%
2015/02 8,638 14.99%
2016/02 6,761 11.73%
2017/02 6,574 10.62%
2018/02 5,813 9.12%
2019/02 6,381 9.05%
2020/02 5,889 7.16%
2021/02 5,422 7.33%
2022/02 5,506 7.34%
2023/02 5,765 7.31%
2024/02 5,541 6.25%
2025(予) 5,800 6.17%

2015年には15%弱もあった営業利益率は低下の一途を辿っており、2024年2月期には6%台にまで低下しています。

つまり、ワキタが負担する人件費は大きく増えた一方で、業績は比例して伸びていないことを表しています。

株価は企業が稼ぎ出す利益を元に算出されるため、業務がどんどん非効率になっていることは見過ごせないポイントと言えます。

ホテル宿泊券が貰える優待株「3選」

8125 ワキタの株主優待は魅力的ですが、ここではホテル宿泊券の株主優待が貰える他の銘柄も確認しておきましょう。

ホテル宿泊券が貰える優待株「3選」
・3479 TKP
・8923 トーセイ
・2726 パルグループ

色んな株主優待銘柄をチェックして視野を広げることで投資の判断力も高まります。そこで本パートでは株主優待でホテル宿泊券が貰える3つの銘柄を確認しておきましょう。

その1:3479 TKP

株主優待でホテル宿泊券が貰える1つ目の銘柄は、3479 TKPです。

TKPの株式を100株保有すると、TKPが運営する宿泊施設やレストランで使える優待券10,000円相当が貰えます。

保有株数が増えるほどホテル宿泊券の還元額も多くなり、下記の通りです。

100株:1枚・10,000円相当
500株:3枚・30,000円相当
1000株:5枚・50,000円相当
2000株:10枚・100,000円相当
4000株:20枚・200,000円相当

TKPの株主優待が使える施設は、下記の通りです。

宿泊:ISHINOYA熱海、石のや伊豆長岡、レクトーレ熱海桃山、レクトーレ熱海小嵐、レクトーレ熱海桃山、ベイサイドホテル アジュール竹芝、TKPサンライフホテル

レストラン:鉄板焼 天燈 RanTan、おまかせ会席 漣~さざなみ~(アジュール竹芝)、日本料理 伊勢(名古屋錦)、ル・ブション(福岡天神)

2024年10月時点でTKPの株価は1200円前後なので、投資額12万円前後でホテル宿泊券10,000円相当が貰えるので優待利回りは8%ほどが狙え、還元率はかなり高めです。

10,000/120,000*100‎ = 8.33333

権利落ちは2月です。

その2:8923 トーセイ

株主優待でホテル宿泊券が貰える2つ目の銘柄は、8923 トーセイです。

トーセイの株式100株を保有するとホテル宿泊券3,000円相当とQUOカード(長期保有者のみ)の株主優待が貰えます。

トーセイのホテル宿泊券が使えるホテルは自社が運営するホテルの「トーセイホテル ココネ」と「トーセイホテル&セミナー」が対象です。

トーセイの株主優待で泊まれるホテル
・トーセイホテル ココネ神田
・トーセイホテル ココネ上野
・トーセイホテル ココネ浅草蔵前
・トーセイホテル ココネ上野御徒町
・トーセイホテル ココネ浅草
・トーセイホテル ココネ鎌倉
・トーセイホテル ココネ築地銀座プレミア
・トーセイホテル&セミナー幕張

トーセイの株式を1年以上長期保有すると、継続保有期間に合わせてQUOカードが追加で貰えることも魅力に挙げられます。

長期保有者向けの株主優待/QUOカード
1年以上:1000円相当
2年以上:2000円相当
5年以上:3000円相当

例えば、トーセイに投資して株主優待のホテル宿泊券で旅行に行き、同じく優待で貰ったQUOカードで買い物するようなプチ優待旅行もできちゃいます。

権利落ちは11月です。

その3:2726 パルグループ

株主優待でホテル宿泊券が貰える3つ目の銘柄は、2726 パルグループです。

パルグループに投資すると宿泊基本プラン料金が50%オフとなる宿泊割引券が株主優待で貰えます。

パルグループのホテル宿泊券
・100株以上:2枚
・200株以上:4枚
・500株以上:6枚
・1000株以上:10枚

こちらのホテル宿泊券が使える施設は、下記の3つです。

ホテル宿泊券が使える施設
・くろしお想(和歌山県白浜)
・鬼怒川温泉ホテル(栃木県日光)
・鬼怒川金谷ホテル(栃木県日光)

こちらの株主優待券は1枚につき、1泊4名までが宿泊できます。4人家族なら100株投資するだけで、1年に2回の家族旅行で使えるのでコストパフォーマンスも抜群に良いです。

権利落ちは2月です。

8125 ワキタの株主優待「3つの注意点」

最後にワキタに投資すると貰える株主優待の注意点を確認しておきましょう。

ワキタの株主優待「3つの注意点」
・株主優待のホテル宿泊券が使えるのは大阪の2店舗のみ
・ホテル併設のレストランの支払いでは使えない
・ホテル宿泊券の利用期間は1年間

その1:株主優待のホテル宿泊券が使えるのは大阪の2店舗のみ

ワキタは大阪府を拠点にする企業ということもあり、株主優待のホテル宿泊券が使える施設は大阪にある2施設のみです。

ホテルコルディア大阪(部屋数/81)
大阪市西区江戸堀1-3-25
ホテルコルディア大阪本町(部屋数/101)
大阪市中央区本町4-6-14

こちらのホテルコルディア大阪と大阪本町の距離もかなり近いので、大阪に旅行に来ることが少ない人や日本全国の旅行で使える株主優待券をお探しの人は注意してください。

その2:ホテル併設のレストランの支払いでは使えない

ワキタの株主優待けんはホテルに併設されているレストランの支払いでは使えません。

ホテル宿泊券が貰える他の銘柄にはレストランや他の運営施設で使えるケースも多いので、各社の利用ルールがごっちゃにならないよう注意してください。

ちなみに食事付きのプランでは使えるので、宿泊料金と食事代の両方で株主優待券を使いたい人は予約するようにしましょう。

その3:ホテル宿泊券の利用期間は1年間

ワキタの株主優待券の利用期間は、株主優待券が届いてから1年間になります。

優待権利落ちから株主優待の到着、利用期間終了までのスケジュールは下記の通りです。

優待権利落ち:2月
優待の到着:5月下旬
利用可能期間:6月~翌年5月31日

こちらの利用可能期間は予約日ではなく、ホテルに泊まって株主優待券を利用する日なので注意してください。

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