
1925 大和ハウスの株主優待を知る「2つの特徴」
まず最初に、大和ハウスに投資すると貰える株主優待の特徴を確認しておきましょう。
大和ハウスの株主優待「2つの特徴」
優待券は大和ハウス運営施設で使える
保有株数が増えるほど株主優待も増える
その1:優待券は大和ハウス運営施設で使える
大和ハウスに投資すると、大和ハウスが運営するホテル、ゴルフ場、ホームセンター、スポーツクラブ、グルメギフト、社会貢献活動などの幅広い用途で使える優待券が貰えます。
株主優待券7種類の用途から選ぶことができ、詳しくは下記の通りです。
大和ハウスの株主優待券の使い道
ダイワロイネットホテルズでの宿泊
ダイワロイヤルゴルフでの各種サービス(プレーフィー、ゴルフ場内での飲食など)
全国のロイヤルホームセンターの各種商品
スポーツクラブNASの各種サービス(入会金、各種レンタル料など)
ラ・ジェント・ホテルでの宿泊
株主優待専用グルメギフト
社会貢献寄付制度
僕は大和ハウスに100株投資しており、保有する株式数が少ないので貰える株主優待券も1,000円相当と少ないです。
そのため少額からでも楽しめる株主優待専用グルメギフトから商品を選ぶことが多いですね。
その2:保有株数が増えるほど株主優待が増える
大和ハウスの株主優待は、保有株数が多くなるほど株主優待で貰える優待券の枚数も多くなります。
大和ハウスの株主優待で、保有株数と株主優待の内容を確認すると、下記の通りです。
100株〜 1枚(1,000円)
300株〜 3枚(3,000円)
500株〜 5枚(5,000円)
1,000株〜 10枚(10,000円)
3,000株〜 30枚(30,000円)
5,000株〜 50枚(50,000円)
保有株数の増加に比例して株主優待も増えるケースは珍しく、一般的には100株を保有した時の優待利回りが最も高く、株数が増えるほど優待利回りが低くなる傾向にあリます。
例えば、株主優待が人気のすかいらーくだと下記の通りです。
すかいらーくの株主優待
100株 年間4,000円相当
300株 年間10,000円相当
500株 年間16,000円相当
100株を保有すると年間4,000円相当の株主優待券が貰えますが、300株保有時の100株あたりの株主優待額は3,333円と減少し、500株だと3,200円相当まで更に減少します。
このように保有株数が増えるほど100株あたりの株主優待の金額が減るケースが一般的です。
そのため保有株数が増えるほど株主優待券も増える大和ハウスは個人投資家のことを考えて株主還元を行なってくれる良心的な企業と言えるでしょう。
1925 大和ハウスに投資した「5つの理由」
次に、僕が大和ハウスへ投資した5つの理由を紹介します。
大和ハウスの株主優待が魅力的であることはもちろん、他にも業績の成長性、配当金や自社株買いの株主還元などの魅力があります。
本パートで紹介する大和ハウスの魅力は下記の5つです。
大和ハウスに投資した「5つの理由」
株主優待の利用先を7種類から選べる
下限配当の設定で配当金を安定して受け取れる
配当性向が低く、更なる増配余地がありそう
自社株買いによる株主還元も積極的に実施
不動産ポートフォリオのバランスが良い
本記事の内容は、僕が投資判断を下した理由(記録)であり、投資助言や投資推奨などの意図は一切ありません。そのため、投資判断はご自身で下すようにしてください。
その1:株主優待の利用先を7種類から選べる
大和ハウスに投資した1つ目の理由は、株主優待の利用先を7種類から選べるからです。
株主優待を配布する他の銘柄と比較しても大和ハウスの株主優待券は、かなり幅広い選択肢があります。
大和ハウスの株主優待券の利用先
ダイワロイネットホテルズでの宿泊
ダイワロイヤルゴルフでの各種サービス(プレーフィー、ゴルフ場内での飲食など)
全国のロイヤルホームセンターの各種商品
スポーツクラブNASの各種サービス(入会金、各種レンタル料など)
ラ・ジェント・ホテルでの宿泊
株主優待専用グルメギフト
社会貢献寄付制度
株主優待券の利用先が少ない企業だと数年後もすれば商品やサービスに飽きてしまい、株主優待の満足度が下がってしまうことが多いんですよね。
ですが大和ハウスの株主優待だと7種類から選ぶことができるので、株主優待に飽きてしまう心配はありません。
その2:下限配当の設定で配当金を安定して受け取れる
大和ハウスに投資した2つ目の理由は、下限配当を145円に設定しており、配当金を安定的に受け取れるからです。
大和ハウスの配当方針を公式サイトで確認すると、下記の内容が書かれています。
株主還元に関する基本的な方針「配当性向については、親会社株主に帰属する連結当期純利益の35%以上、かつ一株当たり配当金額の下限は145円として業績に連動した利益還元を行い、かつ安定的な配当の維持に努めます。なお自己株式の取得については、市場環境や資本効率等を勘案し、適切な時期に実施することとします。」
2024年9月時点で出ている2025年3月期の予想1株配当金は145円なので、減配となるリスクはほぼ無いと考えて大丈夫でしょう。
その3:配当性向が低く、更なる増配余地がありそう
大和ハウスに投資した3つ目の理由は、配当性向が31%と低く、更なる増配余地がありそうだからです。(2024年3月期の実績配当性向)
例えば、同じ建設セクターに属する積水ハウスの配当性向は40%弱と大和ハウスよりも高い水準で配当金を配布しています。
他にも、不動産セクターの銘柄で株主還元を積極的に行う企業の配当性向は40%前後が多いです。
2024年時点の大和ハウスは配当性向35%を目安に配当金を配布する方針ですが、配当性向を40%に引き上げるなどの株主還元の強化も今後期待できるかもしれません。
その4:自社株買いによる株主還元も積極的に実施
大和ハウスに投資した4つ目の理由は、自社株買いによる株主還元も積極的に実施したからです。
銘柄スカウターで過去の株主還元を確認すると2019年と2020年、2023年、2024年に自社株買いを実施していることが分かります。
2021年と2022年はコロナ禍で先ゆき不安があったことから、自社株買いを控えて手元資金のキープを優先させていた可能性が高いように感じます。
2024年3月期には1,800億円規模と大規模な自社株買いを行なっており、その年の総還元性向は91%にもなります。
そして2024年8月7日には、2025年3月31日までに発行済み株式の3.44%(1,000億円)という大規模な自社株買いを実施すると発表しました。
このように近年の大和ハウスは自社株買いによる株主還元にも力を入れているため、発行済株式数が減少することによるEPSの上昇と買い圧力によって株価が上昇しやすくなる可能性が高いと考えられます。
その5:不動産ポートフォリオのバランスが良い
大和ハウスに投資した5つ目の理由は、不動産ポートフォリオのバランスが良いからです。
銘柄スカウターで大和ハウスの不動産ポートフォリオを確認すると、下記の通りです。(2024年3月期)
2024/03
(12か月) 売上高
金額 構成比
事業施設 1,294,455 24.3%
賃貸住宅 1,250,288 23.5%
商業施設 1,181,561 22.2%
戸建住宅 951,083 17.9%
マンション 441,867 8.3%
環境エネルギー 139,441 2.6%
その他
(セグメント外) 68,043 1.3%
例えば、不動産販売や不動産開発の割合が高い企業だと販売時期が偏ることで業績も不安定になりがちです。
ですが大和ハウスだと上記のように4つの主力事業があり、売上と利益もそれぞれがバランスの良いポートフォリオとなっているため、業績の安定成長が期待できます。
1925 大和ハウスに投資する前に知りたい「2つの懸念」
大和ハウスの株主優待と配当金が魅力的とは言え、貰える株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては全く意味がありません。
そこで本パートでは、大和ハウスに投資する前に知っておきたい2つの懸念を確認しておきましょう。
大和ハウスに投資する「2つの懸念」
株価や業績、配当金は緩やかに成長
インデックス投資をアンダーパフォームする
その1:株価や業績、配当金は緩やかに成長
大和ハウスの株価や業績、配当金は緩やかな右肩上がりのため、急激な成長は期待できません。
その理由は、大和ハウスは既に時価総額3兆円、売上高5.2兆円(いずれも2024年)という巨大企業だからです。
例えば、 直近5年間の配当金の推移を銘柄スカウターで確認すると、5年間の平均増配率は+5%と緩やかな増配を続けていることが分かります。
今後の日本は人口減少フェーズにあることから不動産の需要が減少する可能性が高く、大和ハウスの事業にとって逆風であることが分かります。
このように大和ハウスは配当金と株主優待を安定的に受け取れる魅力がある一方で、今後の成長はそれほど期待できないこと認識しておきましょう。
その2:インデックス投資をアンダーパフォームする
大和ハウスに投資した時のリターンはインデックス投資をアンダーパフォームする可能性が高いので注意してください。
参考までに大和ハウスの株価とSP500、NASDAQの2010年以降のリターンをTrading View比較すると下記の通りです。
大和ハウス:3.7倍
SP500:4.2倍
NASDAQ:7.2倍
大和ハウスを配当込みのトータルリターンで比較するとSP500と遜色ありません。ですが大和ハウスは個別株なので、個別株のリスクを背負っていることを考慮するとインデックス投資と同等のリターンでは物足りないと感じるはずです。
NASDAQと比較すると半分ほどのリターンしか得られていません。
今後も世界経済は成長し続ける可能性が高い一方で、日本では不動産の需要が減り続けることで大和ハウスの事業にとって逆風です。
もちろん過去の株価推移が未来の投資リターンを保証するわけではありませんが、大和ハウスの事業環境も含めるとインデックス投資をアンダーパフォームする可能性が高いと考えておく方が無難でしょう。
1925 大和ハウスの株主優待「2つの注意点」
最後に大和ハウスの株主優待における注意点を2つ紹介して記事をしめます。
大和ハウスの株主優待「2つの注意点」
100株保有だとグルメギフトの選択肢はほぼ無し
200株や400株などは優待利回りが低くなる
その1:100株保有だとグルメギフトの選択肢はほぼ無し
大和ハウスのグルメギフトは100株保有だと選択肢がほとんどありません。
大和ハウスの株主優待は保有株数によって株主優待券の金額が決まり、100株保有だと1,000円相当の株主優待券が貰えます。
ですが大和ハウスのグルメギフトで1,000円相当の商品は2種類しかなく、ほとんど選択肢がありません。
参考までに2022年だと「1,000円相当料亭カレーセット」と「知覧茶ティーバック」の2種類だけです。
そのため100株保有を検討していて、株主優待にグルメギフトを選ぶ可能性が高い人は選択肢が少ないことを認識しておきましょう。
その2:200株や400株などは優待利回りが低くなる
大和ハウスは保有株数が増えるほど株主優待も増えますが、保有株数によっては優待利回りが逆に低くなる株数があるので注意してください。
具体的には、101〜299株や301〜499株、501〜999株を保有した時です。
大和ハウスの株主優待は下記の株数を元に配布されるので、例えば200株を保有していても株主優待は100株保有者と同じ1000円相当が配布されます。
100株〜 1枚(1,000円)
300株〜 3枚(3,000円)
500株〜 5枚(5,000円)
1,000株〜 10枚(10,000円)
3,000株〜 30枚(30,000円)
5,000株〜 50枚(50,000円)
そのため可能であれば一覧にある100株や300株、500株のような株主優待の還元額が増える株数で保有すると良いかもしれません。