エディオンの株主優待を知る「2つの特徴」
まず最初にエディオンの株主優待の特徴を下記の2つから解説します。
エディオンの株主優待「2つの特徴」
エディオンギフトカードが貰える
長期継続保有で最大6,000円相当にランクアップ
その1:エディオンギフトカードが貰える
エディオンに100株以上投資すると株主優待としてエディオンギフトカードが貰えます。
このエディオンギフトカードは、下記の3つの店舗で利用できます。
エディオンギフトカードの利用店舗
エディオン全店舗
100満ボルト
エディオンネットショップ
株主優待の権利落ちは3月で、株主優待は毎年6月上旬に発送されます。
その2:長期継続保有で最大6,000円相当にランクアップ
エディオンの株主優待は、同一株主番号で100株以上を保有した期間が長くなるほど還元額が多くなる仕組みです。
最も優待利回りが高くなるのは100株を保有する株主で、保有期間ごとの還元額は下記の通りです。
株主優待が拡充となる保有期間
1年未満:3,000円相当
1年以上保有:4,000円相当
2年以上保有:5,000円相当
3年以上保有:6,000円相当
具体的に「1年以上の継続保有」とは、同一株主番号で株主名簿に3回記載されることが認定される条件です。
エディオンの株価は2024年9月時点で1,800円前後で推移しています。100株を3年間保有すると株主優待の還元額が6,000円相当にグレードアップし、優待利回りは3.3%にまで上昇します。
配当利回り2.5%を加えた総合利回りは5.8%とかなりの高還元です。
エディオンは保有期間が1年経過するごとに株主優待の還元額が1,000円ずつ増えるので、長期で継続保有するモチベーションも高くなりますよね。
エディオンに投資する「3つの理由」
次にエディオンに投資する3つの理由を紹介します。
エディオンに投資する「3つの理由」
3年継続保有でギフトカード6,000円相当
株主還元の拡充が続いている
株価は緩やかに上昇している
本記事の内容は、僕が投資判断を下した理由(記録)であり、投資助言や投資推奨などの意図は一切ありません。そのため、投資判断はご自身で下すようにしてください。
その1:3年継続保有でギフトカード6,000円相当
エディオンに投資する1つ目の理由は、3年継続保有するとギフトカード6,000円相当が貰えるからです。
エディオンの株価は2024年9月時点で1,800円前後で推移しており、3年継続保有した時のギフトカード6,000円相当から計算する優待利回りは3.3%となります。
エディオンには家電製品以外に子供のおもちゃやゲーム、日用品なども売っているので、エディオンに投資するjことは生活費の節約に繋がると言えるでしょう。
その2:株主還元の拡充が続いている
エディオンに投資する2つ目の理由は、株主還元の拡充が続いているからです。
株主還元の中でも僕が注目しているのは自社株買いと株主優待の拡充です。
これまでエディオンが行ってきた自社株買いの推移を銘柄スカウターで確認すると、下記の通りです。
2015年:49億円
2016年:自社株買い無し
2017年:39億円
2018年:自社株買い無し
2019年:49億円
2020年:自社株買い無し
2021年:53億円
2022年:自社株買い無し
2023年:50億円
2024年:100億円
2015年以降は2年に1回ペースで自社株買いを実施していたものの、2023年と2024年は連続で実施しており、2024年は自社株買いの金額も約2倍に増えています。
実施ペースと自社株買いの金額の変化から株主還元姿勢の変化が見受けられます。
そして株主優待の変更も2024年2月に行なっており、変更された内容は下記の通りです。
変更後 変更前
1年未満 3,000円相当 4,000円相当
1年以上 4,000円相当 4,000円相当
2年以上 5,000円相当 無し
3年以上 6,000円相当 無し
長期保有した株主に向けて「2年以上」と「3年以上」の拡充の条件を追加しました。
このように自社株買いの頻度と買い入れ金額の変化に加えて、株主優待の長期拡充の追加を見ると株主還元の姿勢が明らかに変化していることが分かりますよね。
その3:株価は緩やかに上昇している
エディオンに投資する3つ目の理由は、株価は緩やかに上昇しているからです。
エディオンの株価をトレーディングビューで確認すると2014年以降の10年間で約3倍に上昇しており、綺麗な上昇トレンドを描いていることが確認できます。
短期間で急激な上昇は期待できませんが長期で保有するのにピッタリなチャート形状と言えるでしょう。
エディオンに投資する前に知りたい「2つの懸念」
エディオンの株主優待が魅力的とは言え、貰える株主優待の価値以上に株価が下落してしまっては全く意味がありません。
そこで本パートでは、エディオンに投資する前に知っておきたい2つの懸念を確認しておきましょう。
エディオンに投資する「2つの懸念」
売上は10年以上横這いが続く
配当性向は50%既に高く、増配は難しい
その1:売上は10年以上横這いが続く
エディオンの売上は横ばいが10年以上続いており、今後も現在のビジネスモデルを続けるのであれば成長することは難しいでしょう。
ご存知の通りエディオンは家電量販店です。成長が難しいと考える理由は、今後も国内人口の減少が続くことと、国内の売上は他の家電量販店やネット通販業者との奪い合いだからです。
参考までに銘柄スカウターで大手家電量販店5社(エディオン、ビックカメラ、上新電機、ケーズデンキ、ヤマダ電機)の業績を確認すると、どこの家電量販店も横ばいで推移していることが分かります。
家電量販店は基本的に同じ家電製品を販売しているため、競合他社と差別化ができません。
例えば、パナソニック製のドライヤーはエディオンでもヤマダ電機でも買えますよね。だからお客さんとしては家から近い家電量販店、もしくは価格が安い家電量販店で購入するケースがほとんどです。
このような背景から家電量販店は業績成長が難しく、今後も顧客の奪い合いが続くと考えられます。
その2:配当性向は50%既に高く、増配は難しい
エディオンの配当性向は50%と既に高く、今後の増配は難しいでしょう。
その理由は、既に充分な株主還元を行っており、現在の利益水準が続く限りは増配する余力がほとんど無いからです。
先にも解説した通りで、家電量販店のビジネスモデルを続ける限りは大幅な業績成長をとげることは難しいです。
多少の前後はあるものの営業利益は150〜200億円前後で長く推移しており、そこから配当性向50%水準で配当金を出しています。
そこに株主優待としてエディオンギフトカードを配布しており、2024年2月には長期保有者への優待拡充を発表したことで株主優待コストは更に高くなりました。
そして近年では自社株買いも積極的に行っている(50〜100億円規模)ことから2024年3月期の総還元性向は161%にもなります。
このように配当金や株主優待、自社株買いを充分な水準で実施していることから、今のビジネスモデルが続ける限りは大幅な増配は難しいと考えておくのが無難でしょう。
エディオンの株主優待「2つの注意点」
最後にエディオンの株主優待を利用するときの注意点を2つ確認しておきましょう。
エディオンの株主優待「2つの注意点」
ネット通販は注文金額次第で送料がかかる
株主優待券の利用期限は翌年6月30日まで
その1:ネット通販は注文金額次第で送料がかかる
エディオンの株主優待で貰えるエディオンギフトカードはネット通販でも使うことができますが、ネット通販では合計金額2,200円未満は送料がかかるので注意してください。
より詳しく言うと、エディオンカードに未登録の人は合計金額3,300円、エディオンカード会員だと合計金額2,200円が送料無料で配達できるラインです。
その2:株主優待券の利用期限は翌年6月30日まで
エディオンギフトカードの使用期限は受け取った翌年の6月30日までとなります。
例えば「100株を保有して2024年と2025年の2年分の株主優待券をまとめて使う」といったことはできないので注意してください。